笑福亭和光のブログ わこ仙人が行く!

笑福亭鶴光門下の落語家。寄席ほか各種落語会等に出演中。公演依頼は随時承ります。

流れ

落語家がA→Bと、二人続く場合、

Aの落語が終わる→
Bの出囃子が流れる

Aが引っ込む→
前座さんが高座返し(座布団やめくりを返し)→
Bが登場、おじぎ→
これで出囃子を止める

という一連の流れがある。

寄席で修業したウチらは当たり前のように知ってるが、各地域公演とかになると、主催者の方やスタッフさんがよくわかってないケースが多い。

主催者側で司会をする人を用意してたりするので、事前の打ち合わせが必要です。前座の大事な仕事の1つ。

私も、音のタイミングとかは最悪ズレていいから、「流れ」だけ壊さないように気をつけました。

AとBの間に司会の話が入ってしまうことがあります(笑)。

せっかく出来た会場の流れが止まるんです。そこは注意。

あとハネた(終演)後も。幕は下がるのか、主催者の花束贈呈とかは無いか、とか。

流れが大事です。

とある大御所の師匠、地方のホールにて、満場の拍手喝采の中を登場、座布団に座りおじぎ。第一声を発しようとした途端、

横で司会者が「○○師匠は○○年に入門され…」とプロフィール紹介(笑)。

ずっこけたまま、その師匠3分ほどじっーとしてたそうです(笑)。