昔むかし…テレビやラジオ、映画館もなかった時代。
大衆の娯楽といえば専ら、ほうぼうにある寄席や演芸場で落語やお芝居を楽しむことだったそうです。落語家は大忙しだったのでしょう。
当時は、落語家に対して客席からネタのリクエストが飛んだそうです。勿論それに応えるかどうかは別として。
昨日、某観光地の落語会に出ました。出演者は私一人。
持ち時間は約50分。私は2席やる。
1席勤めた後…
お客様からリクエストが飛んできたのだ!
ねぇ「二番煎じ」やって
じゃあ「井戸の茶碗」は?
できるかっ!(笑)(汗)
この中年男性、よほど落語に詳しいのだろう。
どちらも江戸落語の大ネタ。大御所クラスの師匠がやって、サマになる噺。しかもそれぞれ40分ぐらいある。
落語を初めて聞くというような観光地のお客様には合わないだろう。
というか和光は出来ない(笑)。
丁重に説明して、お断りする。持ち時間も15分しかない。
う〜ん、あの2つに共通する、武士や侍が出てくるような落語はないか…!?上方の噺は、武士系はあまり出てこない。
頭をめぐらす…!
決めた!
と、古典の名作
「やかん」をやってみた(笑)。
これが大ウケ!
おっちゃんも最後は笑顔でした。
わからんものです。