高校の自転車通学での思い出。
すごくハマった鶏の唐揚げがあった。
土曜の帰り道に立ち寄った、小さな鶏肉屋さん。
友達に誘われたのがキッカケ。たしか初めは1本50円のもも焼きが目当てだった。
持つ所が銀紙でくるんであって正直グロテスクな食べ物だが、旨かった(笑)。
同時に買った唐揚げ、これが旨い!
いわゆる普通なのだが味が最高。コショウもレモンも要らない。パクパク食べれるひとくちサイズ。
以来何度も、土曜の学校帰りには立ち寄ってこの唐揚げを買ったものです。
…ああ、あの時の唐揚げ食べたい。
東京に来て何年も経つ。幾多の唐揚げを食べたか分からない。しかし、
あの唐揚げの味に出くわした事は、ただの一度もない。
数年前に帰省し、たまたま前を通ったら、もう店はなくなってた。
幻となってしまった唐揚げ。どこかで出会えたら良えのに。
いつも笑顔で唐揚げを揚げてくれた店の主人、おばちゃんの顔は今も忘れない。