高校生時分、友人のお父さんと話す機会があった。大きな料理店の店長さん。
「店では店長、１人飲む時はオッサン、家に帰れば父親としての威厳もある。男とは、その場その場を演じ分けねばならないよ。」
と仰った。
それが影響したかどうかは知らないが、私も、半ば意図的に、2つの世界を生きてた気がします。
前座の時は夜中トラックに乗ってバイトしてたし、20代前半も掛け持ちで2箇所以上で働いてたし。
上方の落語をやりたいと思ったのも、何かこうした自分にない要素が関係したのかも知れない。
はじめは、前述の話のように「演じよう」としてた。いくつもの顔があるって、007みたくてカッコいいから(笑)。
けど社会は甘くない。どちらも本気でやらないとダメになる。いつしかそれが私にとって自然な生き方になってた。
という訳で、前座時分はどちらも全力投球でしたよ(笑)。
スイッチを切り替えるのが楽しい。出来ない時もあるけど。
夜中トラックの中、休憩中に、明日までに覚えなければならない落語のセリフを稽古してた。
うわームリやで。明日師匠と稽古やのに。
ラジオつけたら、
今夜のゲスト、鶴光師匠！わんばんこ(笑)！
逃げようと思った所に師匠の声。逃げられへん(笑)。
明日に続く。
