荒茶(荒大名茶の湯)。これは私にとってはとても大事な噺。入門する決め手となったネタと言ってもいい。
師匠は、寄席ではヒザ前(最後から3番目のポジション)がお得意に見える。ヒザで荒茶や袈裟午前、紀州などの講談ネタ(私は歴史パロディと呼んでた)で客席をどっと沸かし、ヒザの色物(マジックやジャグリング)で華やかにして、トリの師匠へ繋ぐ…。黄金リレーだ。
寄席の顔付けのポジションには全て意味がある。誰が考えたのかエラいもんやな。
荒茶は東京の落語家の方もうちの師匠に稽古してもらってるらしい。果たして、江戸弁での完成度はいかに〜!?興味深い。
ちなみに、うちの師匠は、上方の講談師、旭堂南麟先生に習って、セリフを多めに取ったり落語版に改良した。
一応、直弟子の私も習ってます。
なかなか流暢には喋れません(笑)。稽古の時、師匠はとにかく「柔らかくやらないかん」と言われた。お前らみたいなんが講談師の先生みたく格好良く出来る訳ないねん、落語家は柔らかく、という事。
先日の繁盛亭、恐れ多くも南麟先生のいらっしゃる前で、お許しを得て、緊張感の中、荒茶をやりました。和光ちゃん自分を追い込むタイプです(笑)。
終わった後、色々とアドバイスを下さいました。先生有難うございます!